カテゴリ:果族物語 の記事一覧

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りんご物語・・・26・・・「余市りんご」と「ニッカウヰスキー余市工場」 #マッサンとリタ

りんご物語・・・26・・・「余市りんご」と「ニッカウヰスキー余市工場」 #マッサンとリタ

2014年の秋から始まるNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルは、
ニッカウヰスキーの創始者「竹鶴政孝」「リタ」夫妻です。
竹鶴氏はサントリー山崎工場を設計し、日本に本格的モルトウィスキーの醸造を始めますが、
味と本物を求める紆余曲折の後1934年7月に北海道余市に大日本果汁株式会社を作りました。

気候がスコットランドに似ており、
良質な水と澄んだ空気、豊かなピートに恵まれた余市町は蒸留場所としては最適でした。
そして何よりも、りんごの産地というのが特別でした。
ウィスキーの醸造には年月がかかりますが、その間の経費を「りんご果汁」での発想でした。
余市のりんご生産者にとっても高値で購入してくれるニッカはありがたい存在でした。
日果林檎ジュースは製品化された日本初の果汁100%リンゴジュースです。

ニッカの中島倉庫の話

昭和20年代のある日、肩に猟銃を担いだ髭の紳士が余市の町外れを歩いていました。後ろには子どもが数人、まるで隊列の様にその後をついて歩いています。子ども達は紳士の放った銃から落ちる薬きょうが目当てでした。「よくぶっ放していたもんなぁ竹鶴さんは。」隊列に加わっていた当時の少年からこんな思い出話を聞きました。
 紳士の名は竹鶴政孝氏、昭和9(1934)年、自らが思い描く本当のウイスキーを作ろうと余市に大日本果汁株式会社(後のニッカウヰスキー㈱北海道工場)を創立したその人でした。
 会社創立時の敷地面積は現在の10分の1ほどで、敷地内には余市川が蛇行した跡に残された水路や中島がありました。創立当初の工場建物は敷地の東側に13棟がかたまって建てられ、工場と壜詰工場、ふたつの倉庫、研究室、事務所、林檎送場などがありました。林檎送場は社名が表わすとおりリンゴジュース製造からスタートした大日本果汁の施設のひとつでした。

 蒸溜工場が完成した昭和11年から、ウイスキーづくりが始まりました。竹鶴氏は出来あがったばかりの原酒の貯蔵に火災の恐れのない場所をと考え、敷地の南西側の中島に「中島倉庫」を建設します。中島倉庫は、現在1号貯蔵庫と呼ばれる木骨石造の倉庫で、ガイド案内による見学の行程に組み込まれています。
 いまでは1号貯蔵庫の周囲は陸地化されていますが、かつての中島の名残は田川橋から国道5号線へ抜ける裏道に沿う、通称「ニッカ沼」に見ることができます。
 工場の敷地は段々と拡大し、工場施設も次第に増えてゆきますが、竹鶴氏自身の著書に書かれるように、創業当初は「赤字会社」と呼ばれるなど苦難を乗り越えての成長でした。

▲中島倉庫(ニッカ50周年記念「うすけぼ」特別号より)

 創立から70年を越えた平成17年2月28日、創立時から昭和10年代中ごろまでに建てられた統一感のある建物群が、ふるさとの歴史的な景観を残しているという価値を認められて、国の有形文化財登録を受けました。緑あふれる公園のような工場通路を歩くとわかるように、各建物の趣きは統一したものであることがわかります。 操業中の工場施設が守るべき文化財として認められた点も特筆すべきことです。今回の文化財登録の対象となった建物は正門と左右に翼を広げたように連なる事務所棟、大きな三角屋根が並んだふたつの乾燥棟、蒸溜工場、現在はリタハウスと呼ばれる研究室、山田町から移築復元された竹鶴邸、1号貯蔵庫などの9棟です。

「余市町でおこったこんな話」
こちらにも「余市」と「ニッカウイスキー」に関するエピソードが載っています。
nikka-002.jpg
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りんご物語 -----25-----日本のりんご栽培「会津藩」の侍たちと献上りんご

りんご物語・・・25・・・日本のりんご栽培「会津藩」の侍たちと献上りんご

2013年の大河ドラマ「八重の桜」で注目された会津藩の物語。
余市町と会津藩は深い係わり合いがあります。
会津藩の人々が余市町を開拓しました。

開拓の歴史を刻む開村記念碑は、33番目の余市町指定文化財です。
戊辰戦争で新政府軍に敗れた会津藩士は、1868(明治2)年に北海道に出発。
明治4年春から余市へ入植。
記念碑傍には「侍長屋」「寺子屋」後が昭和の中期まで残っていました。

山田村の会津藩士の赤羽源八氏が「緋の衣(19号)」を、金子安蔵氏が「国光(49号)」として、
日本で始めてのりんごを実らせました。
金子安蔵氏は、りんご栽培の職人のドイツ人「ベーマー」の生徒。
日本初の国光りんごが実った時、彼はまだ24歳の青年でした。

明治37年から献上りんごを作られていたのは「高山吉五郎」氏。
高山吉五郎さんは、明治16年に渡道してリンゴ栽培に励み、
明治30年代にはウラジオストックへのリンゴ輸出の販路を開き、北大余市果樹園の誘致にも尽力しました。
山田町にある北海道大学付属余市果樹園(以下、余市果樹園)は、大正元(1912)年、東北帝国大学農科大学(北海道大学の前身)により、果樹栽培の研究と教育を行なうことを目的として設立されました。現在は北大北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーションの、果樹園芸に関する研究農場に位置付けられています。その誘致にあたっては地元山田町の高山吉五郎氏が有志とともに用地の獲得に尽力しました。
http://www.town.yoichi.hokkaido.jp/anoutline/yoichistory/sono25/hokudaikazyuen001.html

yoshida-hibokoromo
吉田観光農園さんから2013年に戴いた「緋の衣」です。

さくらんぼ物語・・・・22・・・・ドイツ人の「ガルトネル」兄弟の事

2011年の春は気温が低く、受粉率は低めでした。
6月下旬から露地物が収穫されていますが、露地物は味よりも雨で裂果する前に収穫になることが多く、
色や味がまだ浅い事が多いです。
雨よけハウス物は、若干遅れての収穫となります。納得がゆく味になるまで、もう少しお待ち下さいね

さくらんぼ物語・・・・22・・・・ドイツ人の「ガルトネル」兄弟の事

北海道の果樹栽培の歴史で欠かせない人物がいます。
R.ガルトネルはプロシア(現:ドイツ)人の農業指導者です。
明治が始まる少し前、多くの人が北海道の可能性をさまざまに信じた時代。
同じころドイツ人ガルトネル兄弟は、道南の七飯に実験農場を開き、寒冷地に適した農業を実践していました。
千ヘクタールの土地を租借する契約を交わした兄弟のブナ林は、今も保護されています。

R.ガルトネルは、りんごを初めとして、さくらんぼ、洋ナシ、桃、すもも、プラムなどを北海道にもたらしました。
残念なことに、明治新政府(箱館府)が誕生した事で、土地の使用許可が下りず
賠償金をもらう形で明治4年に函館を去りました。これが「ガルトネル事件」です。
その後、1872年(明治5)北海道開拓使庁において、アメリカ人ホラシケプロンの助言で
「ナポレオン」「高砂」「日の出」をはじめ25品種を導入し北海道民に広く親しまれてきました。

北海道のさくらんぼは梅雨による裂果が少ないので市場での評価が高く栽培面積は増加傾向にあります。
現在は「佐藤錦」をはじめ「水門」「南陽」が代表的な品種です


【さくらんぼの品種】
佐藤錦・・・・・・全国的に主力品種。別名「赤い宝石」甘みが強く果汁が多い。
水門・・・・・・・・小樽市で発見。赤いハート型で甘み酸味とも強く、雨にも強い品種。
南陽・・・・・・・・胚培養品種で大粒。種が小さく食べ応え十分。酸味は少ない。
ゴールドキング・・・仁木町で発見。実が固く甘い。晩成種。
ナポレオン・・・18世紀から栽培されている古い品種。酸味が多い。加工に最適。
月山錦(がっさんにしき)・・・・・・黄色いさくらんぼ。丸く大きい。甘味酸味とも強い。
サミット・・・・・・大玉でハート型。深紅色。甘酸調和。果肉も赤いです。
紅秀峰(べにしゅうほう)・・・・・・佐藤錦×天香錦。果肉はクリーム色。甘味強く果肉も硬めで緻密。
天香錦・・・・・・紅色で糖度が高く果形は「佐藤錦」に近い。固く日持ちのする品種。
大将錦(たいしょうにしき)・・「ナポレオン」「佐藤錦」等の混植園で偶然発見された品種。硬め。
紅さとう(山形美人)・・・佐藤錦の枝変わり品種。赤色が濃い。食味は佐藤錦と同じ。
香夏錦(こうかにしき)」・・・佐藤錦と高砂の交配交雑実生品種。甘味、果汁は多く、酸味は少ない。
紅さやか・・・・・佐藤錦にセネカを交配して交雑実生から選抜、育成された早生品種。果肉は赤色。
アメリカンチェリー・・「ビング」「ジャブレー」「レーニア」など米国産さくらんぼの総称。日本でも栽培。

ドレンチェリー・・・さくらんぼの砂糖漬け。果実を一度漂白して赤く着色しています。
キルシュワッサー(キルシュ)・・さくらんぼを種ごとつぶして発酵、蒸留して造る無色透明のブランデー。

さくらんぼ2011

めろん物語・・・・21・・・・メロンの仲間たち「北海甘露(カンロ)」

めろん物語・・・・21・・・・メロンの仲間たち「北海甘露(カンロ)」
今は夏の水菓子の代表となったメロンですが、40年前くらいには「瓜」が代表的な物でした。
各地で独自に栽培されたため色や形がバラバラで、甘い瓜という意味で甜瓜(てんか)という名前でも呼ばれていたりしました。
一般には「瓜」と言えば「真桑瓜(マクワウリ)」です。マクワウリは皮が黄色く実は白い瓜なのです。
真桑地域(今の岐阜県本巣市=旧:本巣郡真正町)の瓜が有名だったので、真桑瓜と言われました。
甜瓜(てんか)は、甘瓜(かんか)、果瓜(かか)ともいい、熟すと蔕(へた)が落ちるものをホソチと呼んでいて、北海道では「味瓜(あじうり)」と呼ばれましたが、出雲や岡山でも呼ばれていたようです。

その味瓜を改良したのが「北海甘露(カンロ)」です。甘み、香りに優れ、特に爽やかな風味が喜ばれています。外見は縞模様の緑色で中身は黄緑色です。デパートなどでは「カンロメロン」などと書かれていたりします。

古くからある瓜には、ことわざもたくさんあります。
「ウリにツメありツメにツメなし」「ウリの皮は大名にむかせよ」「ウリのツルにナスビはならぬ」などなど
「ウリ二つ」というのは、ウリを縦に切った時と同じくらい似ているという意味です。

そしてもう1つ、忘れてならないのは、わたの部分の栄養です。ここには血液の凝固を防ぐアデノシンという成分が多く含まれており、動脈硬化や脳卒中の予防に効果的です。メロンを食べるとき、わたも種も除いてしまいがちですが、種だけは除いてもわたはなるべく残して食べるようにしましょう。

パントテン酸は脂質の代謝を調整する事による、コレステロール蓄積防止効果がありますし、香りの主成分であるテルペンは抗癌作用があるとされています。
果物の酸味が苦手な方がいますが、メロンなら酸味がありませんので成人病予防のためにもお勧めです。

北海カンロ2


余市で取れた「マクワウリ」です ↓
余市で取れた「マクワウリ」

北海カンロ
北海カンロ1

さくらんぼ物語・・・・21・・・・

さくらんぼ物語・・・・21・・・・文明開化と高砂チェリー
果樹の中では一番に収穫が始まるのが、さくらんぼです。
初夏を告げるさくらんぼ達が「日の出」「紅さやか」そして「高砂(たかさご)」などです。
北海道でも、昭和初期には「高砂」「別甲(べっこう)」「水門」が収穫の多くを占めていました。
特に早くに収穫される「高砂」は粒は小さいのですが、甘みがあり人気だったそうです。
高砂は、明治初年にアメリカから導入された種苗の中の品種です。早生種のため、多種に先駆けて実るさくらんぼとして広まりました。本来の名前は「ロックポート・ビガロー」でしたが、明治時代では発音が難しかったようです。アメリカのさくらんぼの主流は、酸味があって加工に向いている物が多いのですが、
日本人は、生食が主流なので、甘み酸味があるものが好まれるようです。

さくらんぼの主成分は糖質で、ビタミンA(カロチン)・B1・B2・C・E、カリウム、鉄分、葉酸、食物繊維等の栄養成分を含んでいます。抗酸化作用があり、がんや動脈硬化の予防に効果があります。
豊富な鉄分が貧血や冷え性、アスパラギン酸は疲労回復に働きます。ビタミンA(カロチン)が疲れ目や肌荒れを予防してくれます。食物繊維を含むので便秘の改善にも良いです。
最近のアメリカの研究で、チェリーのジュースには、歯垢の形成を阻害して虫歯を予防する成分が含まれている、と報告されています。
さくらんぼの柄には、実よりも利尿作用を促進する成分が多く含まれており、煎じて飲むと腎臓病に効果があることが知られています。また、この煎じ汁は、回虫駆除にも効果があります。
アメリカの民間療法では、さくらんぼが痛風に効果があるといわれています。

■さくらんぼジャムの作り方■
【材料】さくらんぼ1kgに対し、グラニュー糖300~400g、レモン果汁
【手順】さくらんぼを水で洗って、種と柄を取り除きます。グラニュー糖をかけて水分が出てくるまで、そのまま置きます。十分に水分が出たら、初めは中火で沸騰したら弱火で煮詰めます。
途中、良くかき混ぜ、潰しながら煮込み、3分の2程度(お好みの濃さ)の量くらいが完成の目安です。
煮沸したビンに熱いうちに入れ保存します。冷暗所で1年くらいが賞味期限です。

【さくらんぼの品種】
佐藤錦・・・・・・全国的に主力品種。別名「赤い宝石」甘みが強く果汁が多い。
水門・・・・・・・・小樽市で発見。赤いハート型で甘み酸味とも強く、雨にも強い品種。
南陽・・・・・・・・胚培養品種で大粒。種が小さく食べ応え十分。酸味は少ない。
ゴールドキング・・・仁木町で発見。実が固く甘い。晩成種。
ナポレオン・・・18世紀から栽培されている古い品種。酸味が多い。加工に最適。
月山錦(がっさんにしき)・・・・・・黄色いさくらんぼ。丸く大きい。甘味酸味とも強い。
サミット・・・・・・大玉でハート型。深紅色。甘酸調和。果肉も赤いです。
紅秀峰(べにしゅうほう)・・・・・・佐藤錦×天香錦。果肉はクリーム色。甘味強く果肉も硬めで緻密。
天香錦・・・・・・紅色で糖度が高く果形は「佐藤錦」に近い。固く日持ちのする品種。
大将錦(たいしょうにしき)・・「ナポレオン」「佐藤錦」等の混植園で偶然発見された品種。硬め。
紅さとう(山形美人)・・・佐藤錦の枝変わり品種。赤色が濃い。食味は佐藤錦と同じ。
香夏錦(こうかにしき)」・・・佐藤錦と高砂の交配交雑実生品種。甘味、果汁は多く、酸味は少ない。
紅さやか・・・・・佐藤錦にセネカを交配して交雑実生から選抜、育成された早生品種。果肉は赤色。

さくらんぼ(佐藤錦)

2010年のさくらんぼは、かなり厳しい状況です
晴れない空、毎朝のガス、春の低温の影響が続いています
2週間遅れくらいですが、色付きを待ちすぎると果肉が軟化してしまうというジレンマ・・・
発送については、もう少し状況を見てからですね

ぶどう物語・・・・18・・・・原種の生まれた場所は香りで分かります

・・・18・・・・原種の生まれた場所は香りで分かります
日本人が改良して日本人の名前がついたぶどうは珍しく無いほど日本人は改良が上手です。
特に三倍体の大型品種などにつけられています。
「ヒロ」という名前をつけられたマスカットがあります。「ヒロハンブルグ」です。
この「ヒロ」は広田盛正氏からつけられました。「ヒロハンブルグ」は、ネオマスカットの中でも露地で栽培が可能な「マスカット・ハンブルグ」と甲州三尺の掛け合わせで紫紅色で香りの良い品種です。

香りといえば、ここ最近の三倍体品種には強い香りはありません。
かけ合わせによって味は甘くなり美味しくなったのに香りが失われたのは残念ですよね。
もしかしたら日本人は強烈な香りは好みでは無いのかも知れません。
マスカット全体は香りが強く麝香系の良い匂いがしますよね。
北海道で良く収穫される「ナイヤガラ」などもこの系統の香りです。
麝香系の優雅さはヨーロッパ原産の品種にとても多く「アレキサンドリア」などもそうです。
また「キャンベルスアーリー」「デラウエア」などに代表されるアメリカ系のぶどうの香りはもっと力強く「フォックスグレープ(フォクシーフレーバー)」と呼ばれる野性的な香りなのです。
香りで生まれが分かるなんてDNA嘘つかないってことですか・・・

ぶどう

りんご物語・・・・22・・・・・「私のデリシャスだ!」デリシャスの誕生秘話

・・・・22・・・・「私のデリシャスだ!」デリシャスの誕生秘話
「おお、私のデリシャスだ!」
アメリカで一番大きな苗木屋さんの、M・スタークス氏が全米のりんご品評会で思わず発したのは1892年のことです。
スタークスさんは『いちばん素晴らしいりんごに出会ったら名づけよう』とずっと思っていました。その名は「デリシャス」。すでに消えたりんごになりつつありますが「ふじ」の親りんごです。

この「デリシャス」と呼ばれるりんごは1880年ごろアイオワ州ウィンターセットのジョナサンりんご園で生まれました。
そこに素性が全く不明の樹が生えてきて、園主のハイアット氏は、ジャマなものとして一度は切ってしまいました。
ところが、この樹は誰もが気が付かない間に根元から新芽が出て数年後にみごとな赤いりんごの実をつけたのです。
こうして、りんごの革命と呼ばれた甘いりんご「デリシャス」は生まれ園主に品評会に出されついには日本でも生産量トップの品種になったこともあったほどです。
りんごの王様になって、今では生産量NO1の「ふじ」へと味は受け継がれています。

デリシャスのように切られても折られても立ち上がる、そんな力は、きっとどこかで知らないうちに育っていたらとか思うのは他力本願すぎだよね。

デリシャス

ぶどう物語・・・17・・・・生まれつき種が無い「シードレス類」

余市で栽培されている ぶどう の品種
デラウェア・・・・「茶ぶどう」と呼ばれる小粒の種なしぶどう
旅路(たびじ)・・・グスベリに似た深紅色の種なしぶどう。小樽の塩谷で発見
キャンベルス・・・・黒ぶどうと呼ばれ、加工にも多用される
ポートランド・・・・・白ぶどう。甘味が強く房はゆるいがとろける果肉が人気
ナイヤガラ・・・・・・白ぶどう。耐寒性の香りの良いぶどう、白と言えばこれ
レッドナイヤ・・・・赤いナイヤガラ。香り味もナイヤガラとほぼ同じ
バッファロー・・・・・長型の黒の種なしぶどう。房は大きくゆるい。
紅伊豆(べにいず)・・紅色の3倍体の大粒ぶどう
竜宝(りゅうほう)・・・・深紅色の3倍体の大粒ぶどう
ハニージュース・・・・・・薄紅色の3倍体の大粒ぶどう
ノースレッド・・・・・この地区の推奨品種。紅色で糖度が高い
ノースブラック・・・同じく推奨品種。黒色で糖度が高く実が硬い
スチューベン・・・・・晩成種の黒ぶどう。粒は小さいが糖度は高い
藤みのり・・・黒系の3倍体の大粒ぶどう
山ぶどう・・・野山に自生する小さな実のぶどう。渋み酸味糖度とも高い。
「サニールージュ」「ロザリオ・ビアンコ」「オリンピア」などの3倍体品種もあります。

ぶどう物語
・・・17・・・・生まれつき種が無い「シードレス類」
一般的に種があるのが果実です。果実の大切なの部分は種、要するに子孫を残すことです。
人工的に種を無くすことは可能です。また種が退化してしまったバナナなど突然変異で種が無くなることは自然界にはたまに起こる現象ですよね。
種が無いのに何故増えるんだろうという突っ込みは置いておいて。
ぶどうにも種が無い品種があります。人工的に種を消した品種ではなく、最初から無いのが
「シードレス」系のぶどうです。「ヒムロットシードレス(白)」や「サンサイトシードレス(黒)」は最初から種がありません。

「種無しぶどう」は、大きく分けて二通りあります。人為的に種を取り除くものと、元から種のないものです。 人為的に取り除くには一般によく知られているように、「ジベレリン処理」を行います。「デラウェア」はその代表的なぶどうです。ピオーネや、ニューベリーAなども、「ジベレリン処理」の技術によって、世の中に登場した品種です。「ジベレリン処理」は、日本が初めて実現した世界に誇れる技術です。
初めから種の無いぶどうには「ヒムロットシードレス」や、「フレームシ-ドレス」などがあげられます。
これらの品種は、花のとき、一応受粉はするけれども、その後、種が成長しないために種がなくなるそうです。種が無いので干しぶどうにされるものは、「もともと種のない品種」のシードレス類が多いのです。

ぶどう物語プレイバック
01:旅路 02:白ぶどう黒ぶどう 03:マスカット・オブ・アレクサンドリア
04:巨峰 05:キャンベルス・アーリー 06:ナイヤガラ 07:バッファロー 08:ぶどうの効能
09:ブルームについて 10:オリンピア 11:種無しぶどう 12:ピオーネ 13:赤いぶどう
14:海の葡萄 15:マスカット・ベリーA 16:山葡萄(バックナンバーは北の果族のHPでどうぞ)

画像は「サニールージュ」
サニールージュ

めろん物語・・・・19・・・・メロンの「種」の秘密

めろん物語・・・・19・・・・メロンの「種」の秘密

今のメロンに求められているのは味はもちろんだけれど見た目。
糖度や味を理解する前に流通段階で見た目で選別されてしまうからだ。
見た目で一番わかりやすいのがネットの太さ。
作る側の病害虫に強いや糖度の高さ日持ちの良さとは一線を画している。
ノーネットの物を別にすればメロンのネットは成長過程で果肉の生育に皮の成長が間に合わなくて
ひび割れが入ってしまうのを必死でふさごうとしてコルク層がネットとなるのです。
修復しようと必死になる姿があの美しいネットになるから不思議ですね。

北海道と言えば「夕張メロン」を代表とする赤肉メロンですが果肉の色で、「キングメルテー」などの青肉メロン、
「ホームランスター」などの白肉メロン、ノーネットの「プリンスメロン」「スパイシー」などに分類されています。
北海道で本格的にメロン栽培が始まったのは青果物統制が解かれて自由に果実が栽培できるようになってからです。
(青果物統制は戦争中に青果物価格が暴騰したためすべての生鮮食料品に規制が入り価格を安定させた配給となる)
(仲買人なども廃止、卸売りは配給人となり、贅沢品に認定された果実のメロンなどは昭和22年10月に解禁された)
夕張メロンに代表されるようにメロンは1代交配(F1)です。つまり夕張メロンの種を植えても夕張メロンはできないということ。
正式な品種名は「夕張キング」で「スパイシー・カンタロープ」(父)と「アールス・フェボリット」(母)を交配したものです。
しかし公開されているのはこれだけ。実際にはアールス・フェボリットの品種も20種類以上もありますから。
細かい血統は秘密、F1で一代雑種だから元の掛け合わせが判明しないと同じものは出来ないのです。
果実全般に同じことはありますが、守られているからこそ安心して栽培できるんでしょうね。

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メロンには、カリウムが多く含まれ、体内から排出される時にナトリウムと一緒になる性質をもっているため、
体内の塩分調整に効果があります。また、アミノ酸も豊富に含まれ、含有率87%という高い水分が、老廃物を含んだ体内の水分を
外に出す働きをします。高血圧の予防と利尿作用があり老廃物を含んだ体内の水分を外に出す働きをしますので二日酔い、
急性腎臓炎などに良い、美肌効果・便秘予防・高血圧・動脈硬化、心臓病などに効果があると言われています。

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                       ■めろんの品種■
【ルピアレッド】果肉のしっかりとした赤肉メロン。肉質は細かく日持ちの良い代表メロン。
【R113(レッド113)】 赤肉メロン。ルピアレッドに近く果肉が厚く香りよく糖度も高い品種。
【R113U(レッド113ユー)】(羊蹄レッド)赤肉でR113と品質はほぼ同じ。収穫時期が少し遅めです。
【R113F(レッド113エフ)】R113系の新品種。R113系は皮が薄いので過食部分が多いです。
【SDR-01(らいでんレッド01)】新品種。晩生の赤肉メロン。果肉の量が多く甘さの強い品種。
【キングメルティー】 とろける肉質の青肉メロン。甘味が強く良い香りです。果肉の固い102、105などもある。
【キングナイン】(つるなし) 晩成種の青肉メロン。硬めの肉質で、アールス系。
【クラウン】(つるなし) らいでん地区の晩成の青肉メロン。
【キャナル】晩生種の青肉メロン。盛ネットが特徴のアールス系
【ライフメルティー】縦長の青肉メロン。味糖度とも良好です。日持ちが良い青肉です。
【GO8(天恵メロン)】(暑寒メロンなど) マスクメロンを思わせる形味の青肉メロンです。
【ファイングリーン】北海道の新品種の青肉メロン。マスクメロン系のネットで肉質は柔らかめで爽やかな甘さです。
ルピアレッド

さくらんぼ物語-19-期待の新生「ジューンブライド」

美味しい果実の生産地として人気のある余市、仁木町は、
アンデスのような高冷地気候で、さくらんぼ栽培に恵まれた自然環境です。
北海道の日本海側、中程に位置し、北限の鮎が生息する余市川の恵みで
土地は肥沃で、豪雪地帯に分類されます。
昼夜の気温差が大きいために農作物は着色が良く味が良いです。
2008年は5月10日と12日に霜があり生育が心配されましたが
後志地方ではあまり影響はなかったようです。


さくらんぼ物語・・・・19・・・・期待の新生「ジューンブライド」
道立中央農業試験場で育成され2005年に優良品種に認定されたのが
ジューンブライド
寒さに強く6月下旬から収穫される大玉系のさくらんぼです。
北海道のさくらんぼ育成は歴史が浅く、偶然に交配された品種が多く
品種改良に取り組むようになったのは道南で1990年頃になってから。
中央農業試験場が取り組み始めたのも1992年。
ジューンブライドは96~97年に苗木を養成し試験栽培を試行錯誤しながらの誕生です。
耐寒性があり、収穫期も早めでこの時期のさくらんぼとしては最大の大きさということです。
本格的に流通するのは2013年頃になるかな。
どんどん進化する北海道のさくらんぼをよろしくお願いします。

【さくらんぼの品種】
佐藤錦・・・・・・全国的に主力品種。別名「赤い宝石」甘みが強く果汁が多い。
水門・・・・・・・・小樽市で発見。赤いハート型で甘み酸味とも強く、雨にも強い品種。
南陽・・・・・・・・胚培養品種で大粒。種が小さく食べ応え十分。酸味は少ない。
ゴールドキング・・・仁木町で発見。実が固く甘い。晩成種。
ナポレオン・・・18世紀から栽培されている古い品種。酸味が多い。加工に最適。
ジャンボ錦・・・・水門とエルトンの混植園での偶然実生。甘味酸味両方強い。
月山錦(がっさんにしき)・・・・・・黄色いさくらんぼ。丸く大きい。甘味酸味とも強い。
サミット・・・・・・大玉でハート型。深紅色。甘酸調和。果肉も赤いです。
紅秀峰(べにしゅうほう)・・・・・・佐藤錦×天香錦。果肉はクリーム色。甘味強く果肉も固めで緻密。
天香錦・・・・・・紅色で糖度が高く果形は「佐藤錦」に近い。固く日持ちのする品種。
大将錦(たいしょうにしき)・・「ナポレオン」「佐藤錦」等の混植園で偶然発見された品種。果肉は乳白色で固い。
ダイアナブライト・・・ナポレオン、佐藤錦等の混植園から採取した種子の実生から選抜。大玉系。
紅さとう(山形美人)・・・佐藤錦の枝変わり品種。赤色が濃い。食味は佐藤錦と同じ。
香夏錦(こうかにしき)」・・・佐藤錦と高砂の交配交雑実生品種。甘味、果汁は多く、酸味は少ない。
紅さやか・・・・・佐藤錦にセネカを交配して交雑実生から選抜、育成された早生品種。果肉は赤色。

佐藤錦03

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