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りんご物語・・・27・・・「ハックナイン」HAC(栄養繁殖体)の9番目のりんご

北海道で掛け合わせて作られたりんごの代表が「ハックナイン」です。

ハックナインは、HAC=北海道・アップル・クローンの10種の中から選抜された、No.9のりんごなので、HAC9=ハックナインと命名されました。

長沼中央農業試験場で「実生原木の果実」で調査した結果で、良い成績だったのが、ハックナインだったのです。

他にも名前が付けられたりんごに、ノースクィーン(HAC4)があります。
これも、ハックナインと同じで、「ふじ×つがる」です。

ノースクィーンの評価は、黄りんご、陽光部淡紅、クリスプ、中酸となっています。
という事は、つがるの親のゴールデンに似ているという事で、先祖返りしている感覚があります。


他には名前はついていませんが、HAC1~10を紹介します(参考資料から)

HAC1=レッドゴールド×自然交配(濃赤縞・甘味多・酸味中・多汁過熟になりやすく裂傷しやすい)(レッドゴールド似)

HAC2=旭×ゴールデンメロン(黄・陽光部淡紅少・クリスプ・甘味・中酸)(ゴールデン似)

HAC3=旭×エーケン(濃鮮赤・クリスプ・やや多汁・中酸)(旭・つがる似)

HAC4=ノースクィーン=ふじ×つがる(黄・陽光部淡紅・クリスプ・中酸)(ゴールデン似)

HAC5=ゴールデン×エンパイア(暗赤・縞・多汁・甘味多・酸味中)(スターキング似)

HAC6=ゴールデン×エンパイア(濃赤・縞・多汁・酸味中・クリスプ・肉質やや粗)(旭・つがる似)

HAC7=ふじ×自然交配(黄・陽光部淡赤褐・酸味少・淡泊・日持ち良好)(ゴールデン似)

HAC8=レッドゴールド×自然交配(全面赤・光沢・軽つるさび有・酸味少・淡泊)(レッドゴールド)

HAC9=ハックナイン=ふじ×つがる(外観ふじ似・肉質良・クリスプ・多汁・甘味酸味中・貯蔵性良)(ふじ似)

HAC10=ふじ×自然交配(長円・果形良・着色はふじ似・肉質粗め・クリスプ・甘味中・酸味多)(ふじ・スターキング似)

注:いずれも実生原木の果実についての調査(長沼中央農試ほ場)

*実生=種から育つ事


北海道で作った品種ということで、大々的に売り出した「ハックナイン」でしたが、ここ数年で生産数が激減しています

りんごの生産者が減ったのもありますが、更新しない品種になっているからです。

生産者さん曰く、作りにくい、色付きが悪い、大きいゆえに風などの自然災害に弱く落下しやすいからそうです

農業試験場は、実際に作って試作はしていますが、大量に栽培するわけでは無いので、実態に合っていなかったのでしょう

せめて、農家に実際に作った感想を聞いてからにすれば良かったなと思います


りんごを販売していて、いつも思うのは、リピーターがいない品種は生産が減って行くという事です

例えば、1年に1回は食べたい品種というのは、確かにあります

でも、出るまでは、まだかまだかと聞かれるのですが、1回しか購入されません

ごく普通に家庭で食べられないという事は、2度3度の需要が無い品種です

ですから、市場価格も最初は高いのに、一回りすると安くなります

安く買いたたかれてしまえば、生産性に合いませんし、再生産しない金額しか手にできないので、更新しない品種となるのです

どんどん少なくなって、希少品種になってしまえば、価格も高くはなりますが、それでも過去の経験上から増えることもありません


りんごに限らず、野菜果樹の栽培全体は大変です

計画的に進めようにも、自然が相手です

花時期の天候、降雨の量、日照の過不足、風の吹き方方向強さ

全てが毎年違うのですから

作ってくれる人がいるから食べられる

そういう感謝は大切だと思う日々です

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